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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2006年9月 耳にピアスの穴をあけたいのですがどうすればよいですか?

ピアスの穴をあけることを「ピアッシング」といいます。ピアッシングについてお話しします。初めてピアスをするために、耳たぶに穴をあけたいと思っておられる方も多いでしょう。いろいろな不安を感じて、ふみきれないという方のために御説明いたします。
「不安」というのは、だいたい以下のようなものと想像できます。

(1)痛いのではないでしょうか?
(2)出血するのではないでしょうか?
(3)あとでジクジクしたらどうしよう!
(4)耳に穴をあけると目が見えなくなると聞いたことがある!! など

(1)は全くないとは言いませんが、専用の器械を使えば一瞬(1/10秒)で、「圧迫されるような感じ」です。「思っていたより痛くなかった。」という感想がほとんどです。(2)はまずありません。(3)は、正しいケアを行えばありません。万が一ジクジクしても手当てで、比較的容易に解決できます。(4)は・・・見たことも聞いたこともありません。


ピアッシングの基礎知識を御説明します。ピアッシングは、耳たぶに穴をあけ、穴のトンネル状の表面(ピアスの軸と接している面)にも皮膚がのびてきたら完成です。トンネル状の表面に皮膚があれば、たとえピアスの軸がなくとも、トンネルがふさがることはありません。これが「ピアス穴の完成」で、約6ヶ月間かかります。

  1. 専用のピアッサー(ピアス穴あけ器)を使ったピアッシングを行う、経験のある医療機関で行うのがよいでしょう。ピアス穴を最初にあけるときは特にトラブルが多いからです。
  2. ピアッシングの大まかな日程です。
    1)ファーストピアスを専用のピアッサーで挿入する。ファーストピアスは1か月間、24時間入れたままにする。
    2)セカンドピアスは、最初に挿入した1か月後にファーストピアスと入れ替える。最初に挿入してから6か月間は24時間ピアスは入れておいて下さい。途中でいろいろなピアスにかえることは可能です。
  3. ピアッシング成功のかぎは、金属アレルギーと感染をおこさないことです。金属アレルギーや感染をおこすとジクジクして、ピアスの穴がなかなか完成しません。
    金属アレルギーをおこさないために、ファーストピアスの材質は、24金無垢(24金メッキはダメです)か、チタンがよいでしょう。
    まれに金アレルギーの方もおられますので、当院ではチタンを用いています。ファーストピアスに金の純度の低い金属(24金以外)を用いますと、含まれている金以外の金属と金属アレルギーをおこしやすく、また一度金属アレルギーを起こすと他のアクセサリー類に対しても同様のアレルギー反応をおこしやすくなります。

    セカンドピアス(1か月目以降)の素材は、純度が18金以上の軸のものがよいでしょう。同様にプラチナ、チタンも可能です。
    1か月たって、ファーストピアスからセカンドピアスに変える際にトラブる場合が多いです。1か月ではピアスの穴はまだ安定していません。はじめて御自身でピアスを挿入する際は、穴の方向もよくわかりません。うまく入らないからといって、むやみに力をいれないで下さい。ピアス穴に傷をつけて、出血することもあります。鏡の前で落ちついて挿入してください。

    うまく挿入できない場合は無理をしないで、近くにいる人にたのむか、穴をあけた医療機関に来て下さい。ピアス穴が完成していない半年間は、フープ型やチェーン型のピアス、また重いピアスは避けて下さい。ピアスの穴を傷つけるおそれがあります。
  4. その他の注意点
    ピアスのキャッチ(ピアスのとめ金)は締めすぎないこと。締めすぎると耳たぶの血行不全からトラブることがあります。
    極端に温度の高いところ(サウナ)や極端に低いところでは、ピアスはつけないで下さい。
    そしてピアス穴の具合が悪くなったら、早めに医療機関を受診して下さい。

当院でも耳のピアッシングをおこなっております。御希望の方は一度御相談下さい。

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