Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話
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  ○ 2011年4月 「学校感染症」について
  今月はまず、想像を絶する自然災害に被災された皆様に心からの哀悼とお見舞いを申し上げます。また被災地区の一日も早い復興をお祈りいたします。 
  今月のテーマは「学校感染症」についてです。「学校感染症」の中には耳鼻咽喉科で拝見する疾患も含まれます。 
    学校や幼稚園・保育園に通っている子どもさんの間で感染しやすい感染症を「学校感染症」と法律(学校保健安全法)で指定しています。以前は「学校伝染病」と呼ばれていましたが、2009年の法律改正で「学校感染症」と呼ばれるようになりました。 
    学校感染症は大きく3つに分けています。 
  第一種  いわゆる法定伝染病で、特殊なものです。まれだけど重大な病気と考えて下さい。 
第二種  学校で多く見かける感染症で飛沫感染(唾液を介しての感染)する感染症です。 
第三種  飛沫感染が主体ではないが、やはり学校で流行しやすい感染症です。 
具体的に病名とそれぞれの出席停止の基準を次にあげます。 
    
  出席停止の基準で数か所でてくる「全身状態がよければ」というのは、一応発熱していなくて、食事も普通食が食べられて、学校生活が送れる状態と考えて下さい。 
    耳鼻咽喉科でよく拝見するのは、 
    第二種  インフルエンザ、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 
    第三種  溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ 
    などです。 
 
  これらの学校感染症にかかったときには、無理をしないで、しっかりと治して、学校生活を普通におくれるようになってから登校(登園)しましょう。    
 
 
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