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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2011年10月号 「小さい子どもにピーナッツを食べさせてはいけませんか?」

 

 すっかり秋らしくなってまいりました。気温がさがってきますと、鼻がズルズルしてしまう、という方もいらっしゃることと存じます。さて、今回は、未就学児の気道異物、ピーナッツについてです。

質問:小さい子ども(未就学児)にピーナッツを食べさせてはいけませんか?

答え:いけません。だめです。
 小さい子どもさん(未就学児)にピーナッツを食べさせてはいけません。
なぜかと言うと、小さい子どもさんでは、のどや気管にピーナツが詰まると吐き出すことができずに窒息して死亡することもあるからです。また、すぐに死亡しなくても重症肺炎をおこすこともあります。
小児では喀出する力が弱く、また呼吸の通り道も狭くなっています。小児のピーナッツ異物では1〜2歳の頻度が高くなっています。

未就学児にはピーナッツを食べさせない。近くにおかない。子どもは何でも口に入れたがるので気をつけましょう。御両親が気をつけていても、おじいさんやおばあさんが与えてしまうことも多く、子どもさんに接する大人に「子どもにピーナッツを与えない。」ということを徹底させましょう。

小児のピーナッツ異物では、異物吸入時の激しい咳発作の後に無症状の時期があります。その後に慢性の気道刺激症状(咳)が続くことがあります。ここでかぜや喘息と間違って治療をうけることもあります。

小さい子どもさんがピーナッツか何かをのんで激しく咳きこんだり、吐いたりした時には、急いで医師に相談して下さい。
もしかすると何かを誤嚥してしまったのかもしれません。

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