Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話
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○ 2018年8月 舌下免疫療法について (2018年)、補聴器医療控除の件
東京はなんと、6月29日に梅雨が明けました。
6月の梅雨明けというのは自分史上はじめてのことなので、想像もつきませんが、夏が1か月程早く始まったということは事実です。ただ、だから秋も1か月早く始まるかということはわかりません。
もし、秋の始まりが例年どおりとすると夏が1か月ほど長いということになります。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月は、例の「舌下免疫療法」ですが、いくつかの注意事項の追加点、変更点が加わりました。
(1)スギの舌下免疫療法で錠剤(シダキュア)が6月29に日発売されました。
今までは液体(シダトレン)でしたので冷蔵保存が必要でしたが、錠剤は室温保存でも大丈夫です。ただ発売後1年間は1回の処方量は最長2週間となります。ご不便をおかけいたします。申し訳ございません。
細かいことになりますが、使い始めが液体のときは
@ 200JAU/mLのボトル 1週間使用
A2000JAU/mLのボトル 1週間使用
B2000JAU/mlのパック 3週間目〜
と3段階で通常量の2000JAUのパックになりますが、錠剤では
@2000JAUの錠剤 1週間使用
A5000JAUの錠剤 2週間目〜
と2段階で通常量の5000JAUの錠剤使用となります。
また、液体のシダトレンは12歳以上の使用のみでしたが、錠剤のシダキュアはこどもさんでも使用可能となりました。
子供用の錠剤があるわけでなく、大人と同じ量を使っていただきたきます。
なお、液体のシダトレインは今までどおり12歳以上です。
(2)ダニ・ハウスダストの舌下免疫療法薬ミティキュア、アシテアも小児が適用されました。
今まではやはり12歳以上が適用でしたが、11歳以下の子どもさんでも使うことができるようになりました。
ミティキュアもシダキュアと同じように
@3300JAUの錠剤 1週間使用
A10000JAUの錠剤
と2段階で通常量(10000JAU)へいきます。
アシテアは
@100単位の錠剤 1日使用
A200単位の錠剤(100単位×2錠) 1日使用
B300単位の錠剤 3日目〜
また、ミティキュアもアシテアも、子どもさんでも大人と同じ量を使っていただきます。
ここで整理しますと、使えるのは錠剤(シダキュア、ミティキュア、アシテア)は小児〜成人まで使いますが、液体(シダトレン)は12歳以上で使います。
というようにスギかダニ・ハウスダストか、液体か錠剤かで使用量の違いがありますのでご注意ください。
〇補聴器の医療費控除を受けるために
「補聴器」と聞くと高齢者のものという印象が強いと思います。ですが超高齢者社会に突入しつつある現在、いつかお世話になることもあるものと考えておいた方がよいと思います。しかし補聴器は高額な医療機器であるために、購入し装用する人にとって大きな負担となっています。
平成30年から、補聴器購入に対して医療費控除を受けることが厚生労働省、財務省により承認されました。
ここにきて突然「補聴器」が出てきたのはどうしてだろうとお考えの方もおられると思います。実は、WHOのキャンペーンに「難聴」が取り上げられました。また、難聴と認知症との深い関係も少しずつ論じられています。これらの問題を解決する手段のひとつとして補聴器がにわかに脚光を浴びています。
そこで、補聴器購入の医療費控除の方法ですが、
(1)まず補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科へ行きます。(ちなみに私も補聴器相談医です。)そこで問診、検査、診察を受けます。そして「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を書いてもらいます。
(2)これをもって補聴器販売店へ行き、試聴後、購入します。
(3)「補聴器適合に関する情報提供書(2018)」の写しと補聴器の領収書を補聴器販売店からもらい、保存してしておき、確定申告の際に税務署から求められたら、この2つの書類を提供します。
*一部「一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会」HPより引用
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