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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2020年10月 めったに経験できない秋の健診

 急に秋めいてまいりました。暑い暑いと言っていたのが嘘のようなきょうこのごろです。カレンダーをながめれば、1年の3/4がもう終わりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 ことしは、新型コロナウィルスの関係で、今まで春にやっていた幼稚園や小中学校の健診が9月から始まりました。季節が違うとこんなにも違うのかと驚いたことがいくつかあります。まず鼻汁が出ている人が大変少ないのです。春の時は、暖かくなりはじめたといってもまだ朝・夕冷えこんでいました。それが夏の暑い季節の後だとみなさんのお鼻の中は比較的スッキリしています。

 ただ、これから気温が下がってゆくと、今はほとんどみられない鼻汁がどうなるんだろう、増えてゆくのではないだろうかとう懸念はあります。とにかく健診の時に粘調な鼻汁のお子さんはとても少なかったです。鼻汁をたらしている子どもさんが少ないと、口を開けてもらって後鼻漏を見ても少なく、咳をしている子どもさんも非常に少なかったです。
耳垢がたまっている割合は、春とほぼ同じでした。気温の高低には耳あかが貯まる量は影響されないようです。

 それから、特に小さいお子さんでハナクソの量が、印象ですが、春の健診の時よりも少なかった気がします。
詳しい統計をとったわけではないので申し訳ありませんが、ハナクソの量が少ないと言うことの原因として考えられるのは、@湿度が秋の方が高いためハナクソがこびりつきづらい。A入園・入学後時間がたって精神的に落ちついてきて、ハナクソをあまりほじらなくなった。(これはあくまで推定です。)等が考えられます。
小さいお子さんの場合、クラス全体でも順番を待つ間でも落ちついていた印象があります。入園・入学後、4ヶ月程たって幼稚園や学校にもだいぶなれてきているのでしょう。

 めったに経験できない秋の健診ですが、細かい点がいくつか、春の健診では見られない点があったので書いてみました。

 いずれにしろ、子どもさんが幼稚園や学校から症状、病名の書かれている紙をもらってきましたら、一度は耳鼻咽喉科専門医を受診しましょう。

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